teniteoという子育てを応援するフリーペーパーのキャラクターと絵本の依頼をいただきました。
社長をはじめ創業当時から一緒に働いているカメラマン&編集の3人で来社しての打ち合わせ。
ある程度大きな会社で、そんな豪華なメンバーが打ち合わせに来てくれることってあまりないので
最初、この三人が全社員だと思ってしまいました。(実は50人以上いましたが)
でも社長と打ち合わせできる案件は成功の確率が高いと感じています。
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みなさんすごくやらわか。何よりも言葉の端々から
「読者とそのこども達に喜んでもらいたい!」という願いと、喜んだ様子を想像してワクワクしているのが伝わってきてこちらもニヤけてしまう。仕事をしていると、時々こういう圧倒的にいい人に会えるのも嬉しい役得です。
雑誌teniteoでの絵本の企画は今回で2度目。「別の方がつくった前回の絵本は好評で、読者の中にはボロボロになるまで子供に何度も読み聞かせてくれて、新しい物が手に入らないかと、お願いしてくれる人もいる。」と、社長は嬉しそうに教えてくれました。
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子供に伝えたいことってなんだろう?
ぜひ、新しい絵本もいっぱい子供に読み聞かせてほしい。
でも無理に何かを教えたり説教じみてしまう話にはしたくない。
いろいろな想いを共有していただいて自分の子育てにも想いを馳せる。
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思い返したのが幼稚園頃こどものことで話した妻との会話。
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「結局、心配したけど性格って変わらないよね」
「他の子もみんな大変なんだって」
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うちの子は、みんなで遊ぶのが好きではなく、あまり友達の輪に溶け込もうとしなかった。そして、妙に真面目でふざけている子が気に入らずケンカになり、それで先生に注意されるとヘソを曲げる。
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(わかるよ、悪いのはふざけてた子だよね)親としては子供の味方なので応援したいのだけど、やっぱりうまく世渡りしてほしいと願ってしまう。
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周りの子を見ると「すでに宴会部長の風格のある陽気な子」「上の子にも下の子にもやさしい優等生」「何があってもニコニコおとなしい子」
どの子もうらやましい限りだった。
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それでも、みんな悩みがあったりもするらしい。
気むづかしい家の子が、下の子たちからはちょっと人気があって慕われていたりするとホッとした。
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考えてみれば、うちは夫婦共にインドア派で、子供も控えめで当然なのです。
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そして、当の子供同士はそんなこと気にしていないで仲良しだったりする。
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「みんな違うけどそのままでいいんだ。」
そんな結論に辿り着き
こどもを後押しする気持ちと、ママやパパにちょっとだけ元気を与えられたらと
「3にんきょうだいとテニーとテーオ」はうまれました。
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こどものためのキャラクターとは
登場するキャラクターはテニーとテーオ。
騒ぐのが好きなテニー。
静かなのが好きなテーオ。
全然違うけど、二人は仲良し。
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そして、見た目も子供の感性を信じ、子供っぽくはせず、大人がいいと思えるものに。
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話が進んでいくうちに、キャラクターは着ぐるみとして現実に登場することになっていました。
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着ぐるみが、たどり着いたコンセプトは「育児グッズとしてのキャラクター」
子供が喜ぶ理由が明確にあること。
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着ぐるみにたくさんの仕掛けをつけました。
子供が喜ぶガサガサやリンリンする音。鏡。鳴きぶえ。じゃんけんできる布絵本。しゃぼん玉。
制作は難しく、宮崎のきぐるみの工房とも、もめたり直したり現地に行ったり。
なんとかお披露目のイベントに間に合うように完成できました。
つながっていくこと
こうして生まれたテニーとテーオは、狙い通り元気なテニーにはワッとこどもが集まって、おとなしいテーオには、その輪に入れなかったけど気になるな…と思っていた子がそっと近づいてきこどもに囲まれています。
.先日、絵本のファンが読み聞かせに会いに来てくれたと社長から聞くことができました。
テニテオさんたちの優しさいっぱいで生み出されたテニーとテーオが、色々な親子をちょっとでも
元気にできることを願っています。