古くから続く紙加工会社のロゴを作らせていただきました。
地域柄もあり、名古屋近郊の加工所では大手の仕事も多いようで
話を聞いていると安定していそうに思えるけど、足元にも及ばないながら
同じ経営者として、それだけではないのは想像できる。
今回、話を聞いていく中から、新しいことに挑戦していきたい
社長の想いがとても強く伝わってきました。
大手の仕事もあり安定した中で、次に挑戦しようと考えている。
きっと、忙しい中で挑戦にかける時間や手間は
大変なはずなのに本当に頭が下がる。
と同時に、ぜひデザインで後押ししたい。
具体的なデザインの話し合いの中で
提案したのは「日本の伝統を残すこと」
新しい挑戦で、これからロゴをみせるだあろう
新しい取引先と話すとき、ライバルと予想されるのが
多くの海外のメーカーや、新設の会社。
そんな中で、長く日本でしっかりとした
仕事を続け培った伝統や実績がきっと強みになる。
伝統のある企業でありながら
挑戦を期待できる、目新しいロゴの表現。
そんなコンセプトで出来上がったのがこのロゴです。
実は、この「辻」という漢字をロゴに使うことには
とても反対されました。
「辻という文字に飽きている」のが一番の理由でした。
よくわかります。自分の名字ですもんね。
もちろん、無理強いはしませんが
アジアの色々な企業がライバルになった時に
日本らしさのあるこの漢字がロゴであることが、
きっと強みを後押ししてくれると考え
なんとか、納得いただきました。
看板では切り抜きを使い、紙らしさを強調。
結果、とても気に入っていただきました。
※日本タイポグラフィ年鑑2018入選